「慣れている階段」ほど危険?踏み外し事故を防ぐための実践対策
階段での踏み外し事故は、私たちの身近な場所で起こりやすい転倒事故の一つです。「気をつけて歩いていれば大丈夫」「今まで何もなかったから」と思いがちですが、実際には照明の明るさの変化や床の滑りやすさ、加齢による視力や脚力の低下など、ちょっとした変化が事故につながることがあります。特に毎日使っている階段ほど慣れから注意が薄れやすく、思わぬ踏み外しが起こりやすいのが特徴です。本記事では、階段で踏み外しが起きる原因を分かりやすく整理し、家庭でも施設でもすぐに取り入れられる具体的な対策について解説していきます。
なぜ階段で踏み外しが起きるのか
階段での踏み外し事故は、単一の原因ではなく、いくつもの要因が重なって起こるケースがほとんどです。たとえば、段差を正しく認識できていなかったり、照明が暗くて足元が見えにくかったりすると、わずかなズレが踏み外しにつながります。また、踏面が狭い階段や勾配が急な階段では、足の置き場に余裕がなく、バランスを崩しやすくなります。さらに、加齢や疲労によって判断力や筋力が低下していると、とっさの対応が遅れ、転倒のリスクは高まります。荷物を持っていることで視線が下がらず、足元の確認が不十分になる場合も少なくありません。特に注意したいのは、毎日使っている階段ほど「慣れ」による油断が生まれやすいという点です。安全だと思い込んでいる場所こそ、事故が起こりやすい環境になっていることがあります。
階段の踏み外し対策
階段の踏み外しを防ぐためには、まず基本的な対策を確実に行うことが大切です。中でも重要なのが、階段の「見えやすさ」を高めることです。段鼻と踏面の色にコントラストをつけたり、踏面と蹴上げの色を分けたりすることで、段差が視覚的に認識しやすくなります。また、照明の位置や明るさを見直し、影ができにくい環境を整えることも踏み外し防止につながります。次に意識したいのが滑り対策です。ノンスリップ材を設置したり、摩耗して滑りやすくなった踏面を補修したりすることで、足元の安定性が高まります。屋外階段では、雨天時でも滑りにくい素材や排水対策を講じることが重要です。さらに、手すりの設置も欠かせません。片側だけでなく両側に設置することで、誰でもつかみやすくなり、利用者の身長や用途に合った高さに調整することで、より安全性が向上します。
「対策しているつもり」が一番危ない
階段の安全対策で最も注意したいのが、「対策しているつもり」になってしまうことです。多くの現場では、以前に設置した滑り止めが劣化して十分な効果を発揮していなかったり、手すりは設置されているものの握りにくく実際には使われていなかったりするケースが見られます。また、デザインや見た目を優先するあまり、安全性が後回しになっている階段も少なくありません。こうした状態では、表面上は対策をしているように見えても、実際の事故防止にはつながっていない可能性があります。階段の安全を保つためには、設置した設備をそのままにせず、定期的に点検し、使いやすさや効果を見直すことが欠かせません。見直しのない対策は、結果として「やっていないのと同じ」になってしまうのです。
階段事故を防ぐために、設備で支える安全対策「階段昇降機」
滑り止めや手すりなどの対策を行っていても、「階段を使うこと自体が不安」「足元に自信がなくなってきた」と感じる場面は少なくありません。そのようなとき、有効な選択肢の一つとなるのが階段昇降機の導入です。階段昇降機は、階段を無理に上り下りする必要がなく、座ったまま安全に移動できる設備のため、踏み外しや転倒のリスクを大きく減らすことができます。特に高齢の方や、膝・腰に不安を抱えている方にとっては、「注意して歩く」ことに頼らず、安全を確保できる点が大きなメリットです。
階段昇降機は、すべての人に必要な設備というわけではありません。しかし、階段の上り下りに少しでも不安を感じている方や、日によって体調や疲労の影響を受けやすい方にとっては、安心を支える心強い存在になります。また、将来の事故を未然に防ぎたいと考えている方や、家族が安心して暮らせる環境を整えたいと考える場合にも有効です。「まだ歩けるから大丈夫」と無理を重ねるのではなく、不安を感じ始めたタイミングで検討することが、長く安全に暮らすための大切な一歩につながります。
まとめ|不安を感じたら、早めの相談が安心につながる
階段での踏み外し事故は、注意や気配りだけで完全に防ぐことが難しい場面もあります。滑り止めや手すりなどの対策を行っていても、「少し怖い」「以前より不安を感じる」と思うようになったら、それは安全を見直す大切なサインです。無理を重ねて事故が起きてしまう前に、設備で安全を支える選択肢を知っておくことが、安心した暮らしにつながります。
階段昇降機の導入を検討する際は、住まいの状況や階段の形状、使う人の体の状態に合わせた提案が欠かせません。そのため、「設置できるか分からない」「自分に合っているのか不安」という段階でも、まずは専門会社に相談することが大切です。ケアリフトでは、利用者一人ひとりの状況に寄り添いながら、無理のない安全対策を提案しています。階段に不安を感じ始めた今こそ、安心して暮らし続けるための第一歩として、相談してみてはいかがでしょうか。