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2025/12/13

ホームエレベーターより階段昇降機が選ばれる理由とは?

自宅をバリアフリー化しようと考えたとき、多くのご家庭がまず比較するのが「ホームエレベーター」と「階段昇降機」 の2つです。どちらも“上下階の移動を安全にする”という目的は同じですが、実際の導入状況を見ると、階段昇降機を選ぶご家庭のほうが圧倒的に多い という傾向があります。
ではなぜ、便利で高機能なホームエレベーターよりも、階段昇降機が多くの家庭に選ばれているのでしょうか。
費用・工事の負担・生活動線への影響・心理的な使いやすさ・将来の住まい方 といった複数の視点からわかりやすく解説します。
「自宅にどちらを導入すべきか迷っている」
「家族にとって本当に必要なのはどちらなのか判断できない」
そんな方が後悔なく選べるよう、判断材料となるポイントを整理してご紹介します。

費用面でのハードルが低い ― 圧倒的なコスト差

ホームエレベーターと階段昇降機を比較するとき、
ほとんどのご家庭がまず気にされるのが 導入にかかる費用の違いです。ホームエレベーターは、本体価格に加えて大規模な工事が必要になるため、一般的に まとまった初期投資 が求められます。さらに、定期的な点検やメンテナンスが必須となり、維持費も継続的に発生します。一方、階段昇降機は階段にレールを取り付けるだけの比較的シンプルな工事で済むため、導入費用を大きく抑えられるのが大きな特徴です。直線階段用・曲線階段用など複数タイプがありますが、いずれもホームエレベーターに比べて初期費用の負担が格段に軽いというメリットがあります。
さらに階段昇降機には、購入だけでなく レンタルという選択肢 もあります。「短期間だけ使いたい」「本当に必要かどうか試してから決めたい」といったご家庭でも導入しやすく、バリアフリー化へのハードルを大きく下げてくれます。このように、費用面の負担を抑えながら安全性を高めたいご家庭にとって、階段昇降機は もっとも現実的で無理のない選択肢 として選ばれているのです。

工事が小規模で済み、短期間で設置できる

工事の負担を抑えたいご家庭にとって、階段昇降機はホームエレベーターよりも導入しやすい設備です。ホームエレベーターを設置する場合、安全性の確保のために専用スペース(シャフト)が必要になり、その周辺の構造補強や間取り変更といった 大規模なリフォーム工事が欠かせません。一般的には、着工から完成までにまとまった期間を必要とし、生活への影響も避けられません。
一方の階段昇降機は、既存の階段にレールを取り付けるだけのシンプルな工事で設置できます。
住まい全体を大きく変える必要がなく、工事自体も非常に短期間で完了します。
直線階段なら半日、曲線階段なら半日~1日ほど工事が完了し利用を開始できます。
そのため、
「できるだけ早く安全な環境を整えたい」
「今すぐ階段の昇り降りが不安」
といった緊急性の高い状況では、こうしたスピード感のある導入が可能な階段昇降機が選ばれやすくなります。
工事の規模を抑えながら、安全性を早急に確保したいご家庭にとって、階段昇降機は非常に現実的で導入しやすい選択肢と言えるでしょう。

今の家にそのまま導入できる ― 間取りの制約が少ない

ホームエレベーターを自宅に導入する場合、まず確保しなければならないのが 専用の設置スペース です。一般的には1坪前後のスペースに加えて、上下階を貫通するための構造変更が必要になります。
そのため、
・住宅の構造上、必要なスペースが確保できない
・間取り変更が大がかりになってしまう
・2階部分にエレベーターの重さや機械室を支える壁がない
といった理由で、物理的に設置が不可能なケース も決して少なくありません。一方、階段昇降機は “階段さえあれば設置できる” という手軽さが最大の特徴です。既存の階段にレールを取り付けるだけなので、間取りを大きく変更する必要がなく、住宅の種類や構造に左右されにくい点が大きなメリットです。このように、間取りの制約に悩むことなく導入できる柔軟さが、階段昇降機が多くの家庭に選ばれる理由のひとつとなっています。

維持費が少なく、ランニングコストが抑えられる

導入後のランニングコストを考えたとき、階段昇降機はホームエレベーターに比べて 負担が少ない設備 といえます。
ホームエレベーターの場合、
安全性を確保するための 定期点検が必須 であり、メンテナンス契約も必要になります。さらに、機械設備である以上、故障時の修理費も想定しておく必要があります。
こうした維持費を長期的に見積もると、10年単位で大きな費用負担になるケース も珍しくありません。一方、階段昇降機は機構が比較的シンプルで、ホームエレベーターほど定期的な費用がかからない場合があります。
さらにレンタルで利用する場合は、
メンテナンス費が料金に含まれているケースがある、万が一の故障や不具合にも追加費用なしで対応してもらえるため、長期間使用したとしてもコストが膨らみにくいという安心感があります。
このように、導入後の維持費をできるだけ抑えたいご家庭にとって、階段昇降機は非常に現実的で負担の少ない選択肢となっています。

結論|“まず階段を安全にしたい”ならホームエレベーターより階段昇降機が最適

ホームエレベーターは快適性が高く、将来を見据えた住まいづくりには非常に優れた設備です。しかし、すべてのご家庭にとって最適な選択肢というわけではありません。実際の導入状況を見ると、多くのご家庭が階段昇降機を選んでいます。
その背景には、次のような理由があります。

・費用負担が大きく抑えられる
・工事が小規模で、短期間で導入できる
・現在の家の間取りに大きな手を加える必要がない
・「階段の昇り降りが不安」という悩みに直結した解決策である
・維持費が少なく、長期的にもコストが膨らみにくい
・住み替えにも対応できる柔軟さがある
・介護者・家族の負担を軽減できる

これらの点から、階段昇降機は
“今の生活をできるだけ変えずに、安全だけをしっかり確保したい”というご家庭にとって、最も現実的で価値の高い選択肢と言えます。日常の不安を減らし、安心して暮らせる環境を整えるために、まずは階段昇降機というシンプルで導入しやすい選択肢を検討してみませんか?