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2026/08/12

階段の滑り止めテープ、実は危険もある?知っておきたいリスクと、もう一つの選択肢

階段からの転倒・転落を防ぐために、多くの家庭で取り入れられているのが「滑り止めテープ」や「ノンスリップ材」です。手軽に貼れて、コストも安く、見た目にも分かりやすい安全対策として人気があります。
しかし実は、この滑り止め対策自体が新たな転倒リスクを生んでしまうケースが少なくありません。今回は、滑り止めテープ・ノンスリップ材が引き起こす具体的なリスクを整理し、より根本的な解決策として「階段昇降機のレンタル」という選択肢をご紹介します。

滑り止めテープ・ノンスリップ材が引き起こす具体的なリスク

1. 端のめくれ・剥がれによる引っかかり

時間が経つとテープの端が浮いたり剥がれたりし、そこに足の指先やスリッパが引っかかって転倒するケースがあります。特にかかとの低い靴下や、視力が低下している方は気づきにくく危険です。

2. 経年劣化による粘着力の低下

接着剤は数年で劣化し、粘着力が落ちます。「貼ってあるから安心」と思っていても、実際には固定が不十分になっていることが多く、踏んだ瞬間にテープごとずれて転倒する原因になります。

3. テープの厚みによる段差の発生

滑り止め材には数ミリの厚みがあるため、貼った部分と貼っていない部分でわずかな段差ができます。この段差につまずくリスクは、特に足を高く上げにくい高齢者にとって無視できません。

4. 汚れやホコリの蓄積によるかえっての滑りやすさ

凹凸のあるノンスリップ材は溝にホコリや油分が溜まりやすく、清掃を怠ると逆に滑りやすい状態になることがあります。定期的な掃除・メンテナンスが必要ですが、実際には見落とされがちです。

5. 濡れた状態では効果が限定的

玄関付近や浴室に近い階段では、水濡れ時に滑り止め効果が大幅に低下する製品もあります。「滑り止めがあるから大丈夫」という過信が、むしろ注意力を下げてしまう危険性もあります。

6. 色・コントラスト不足による段差の視認性低下

グレーや透明系のテープは段差の縁が見えにくく、視力の低下した高齢者には段差の位置が分かりづらいことがあります。滑り対策と視認性対策は別物であることを理解しておく必要があります。

7. 施工不良による浮き・ズレ

DIYで貼付する場合、下地処理が不十分だと数週間で浮きが発生することがあります。プロが施工した場合でも、階段の形状によっては角の部分がうまく密着しないケースもあります。

8. 素材の硬化・ひび割れ

ゴム系・樹脂系の素材は紫外線や乾燥で硬化し、ひび割れることがあります。ひび割れた部分は逆に凹凸となり、足を引っかける原因になります。

9. 「滑らない」ことと「転ばない」ことは別問題

最も重要な点として、滑り止めはあくまで「表面が滑る」リスクを減らすだけであり、筋力低下・バランス障害・膝や腰の痛みによる踏み外しといった、転倒のより本質的な原因には対応できません。滑り止めを貼っても、足が上がらない、踏み外す、めまいでバランスを崩す、といったリスクはそのまま残ります。

滑り止め対策だけでは限界がある

ここまで見てきたように、滑り止めテープやノンスリップ材は「表面の滑りやすさ」という一つの要因にしか対応できません。しかし、高齢のご家族や、下肢の筋力・バランスに不安のある方にとって、階段の危険は「滑ること」だけではなく、

  • 段差を踏み外す
  • 昇り降りで息切れ・ふらつきが起きる
  • 荷物を持ちながらの昇降で手すりから手が離れる
  • そもそも階段の昇降自体が怖くて生活が制限される

といった、より根本的な問題が背景にあります。滑り止めはコストが低く手軽な対策ですが、転倒リスクをゼロにするものではないということを知っておく必要があります。

より根本的な解決策としての「階段昇降機」

こうした階段そのものの負担を取り除く方法として注目されているのが「階段昇降機(ホームエレベーターではなく、階段に沿って椅子やリフトが移動する昇降機)」です。

階段昇降機を使えば、

  • 足を一段一段上げ下げする必要がなくなる
  • 座ったまま安全に昇降できるため、踏み外し・ふらつきのリスクが大幅に減る
  • 手すりや壁に頼らず両手が自由になり、荷物を持った移動も安全になる
  • 昇降への不安から生活範囲が狭まっていた方も、再び2階を自由に使えるようになる

といったメリットがあり、滑り止め対策では解決できなかった「踏み外し」「バランス崩し」「体力的な不安」といった根本的な課題に直接アプローチできます。

なぜ「購入」ではなく「レンタル」がおすすめなのか

階段昇降機は便利な一方、購入となると本体価格に加えて設置費用がかかり、決して小さな投資ではありません。そこで多くの方に選ばれているのがレンタルサービスです。

  • 初期費用を抑えられる
    購入に比べて導入時の負担が大幅に少なく、必要な期間だけ利用できます。
  • お試し利用ができる
    実際に使ってみて生活に合うかどうかを確認したうえで、継続や購入を検討できます。
  • 退院後・リハビリ期間など一時的なニーズにも対応
    骨折や手術後の一時的な利用など、短期間だけ必要な場合にも柔軟に対応できます。
  • メンテナンス・故障時の対応が含まれる
    レンタルであれば点検や修理の手間を業者側に任せられ、長期間安心して使い続けられます。
  • 家族の状況変化に応じて見直しやすい
    将来的に住み替えや同居のかたちが変わった場合も、購入した設備のように処分に困ることがありません。
    滑り止めテープのような「その場しのぎ」の対策を重ねるよりも、階段昇降機のレンタルを検討することで、ご本人にとっても、介助するご家族にとっても、より安心できる階段環境を実現できます。

まとめ

滑り止めテープ・ノンスリップ材は手軽な安全対策ですが、めくれ・劣化・段差の発生・視認性の低下など、それ自体が新たな転倒リスクを生む可能性があります。また、根本的な「踏み外し」や「バランスの不安」には対応できません。
階段の昇降そのものに不安を感じている方には、階段昇降機のレンタルという選択肢をぜひ検討してみてください。低コストで導入でき、必要な期間だけ利用できる柔軟さは、ご家庭の状況に合わせた安心な階段環境づくりに役立ちます。